「ビジネスは継続なり」
疑う必要がない真理で、業務は日々継続できる内容であることが原則です。

当然、人間はロボットやマシンではなく感情がありますから、継続することが精神的に苦痛な場合もあるでしょう。
そこで、精神的な苦痛を取り除くには、業務としての行動を朝昼晩の食事のように「習慣化」させることが、大変重要です。

今回は、行動開始から、どれくらいの日数で行動が習慣に変わる(=習慣化)のか? という素朴な疑問にお答えします。

習慣化の日数は行動の中身で変わる

習慣化の日数について、結論から申し上げると、誰にでも当てはまる、一定した日数はない。その人の行動に対する難易度で日数は変わってくる。

「習慣化の日数」でネット検索すると、検索結果に「21日」と「66日」という日数が多く出てきます。

例えば、Amazon.comで「66days」で検索すると千件以上、「21days」で検索すると1万件以上もヒットします。
特に英語圏の本を読むと、「21日間続けると習慣化する」と書いてあることが多いです。

どちらのの数字も、何かしらの根拠があるのでしょうか?
1つ目の「21日」という数字には科学的な根拠はないのです。

以前に、整形外科医であるマクスウェル・モルツ博士に関連する本を読んだことがありますが、その本に21日という日数が書かれていたことを記憶しています。

原典をたどると、整形手術後の患者を他人が見慣れるまでにかかる日数をモルツ博士の個人的な見解で述べたに過ぎず、客観的な根拠ではありません。

世界No.1コーチ、アンソニー・ロビンズはセミナーで「10日間チャレンジ」と言っていますが、たった10日でいいのでしょうか?
いいえ、違います。答えは、習慣化する内容の難易度によって変わります。

おそらく、習慣化に必要な日数について、最も信頼がおけると思われる研究結果は、こちらの論文です。(英語です。)

How are habits formed:
Modelling habit formation in the real world
→ http://pp0.jp/hah.html

これは、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで行われた研究で、96人のボランティアの習慣化に必要な日数を調べたものです。

この研究では、水を毎日飲むという非常に簡単な習慣でさえ習慣化に平均20日かかる、ということが明らかになりました。

一方で、腹筋50回をするなど、少し難しめの習慣になると、実験の期間である84日以内で習慣化できませんでした。

この論文は、習慣の難易度が上がれば上がるほど、習慣化にかかる日数が長くなることが示唆しています。

もっとも短期間だった人でも習慣化には18日もかかり、もっとも時間がかかった人にいたっては習慣化に254日もかかったようで、習慣にするまでの期間の平均は66日でした。

また、この論文で明らかになったのは、習慣化していく過程において1日くらい、やらない日があったとしても習慣化の成功率にはさして影響がない、という事実です。

ですから、習慣化したいことがあったら、最低2か月(66日)以上は腰をすえて、コツコツとやっていきましょうね。

コツコツとやり続けて、やるべきことを習慣化できた人だけが人生を変えられますから。